「生命を生み出す母親は、生命を育て、生命を守ることを望みます」:第62回日本母親大会 in 盛岡に参加

8月19日・20日に盛岡で開催された日本母親大会に参加してきました。2日間で1万人を超える参加でした。私は、1日目の分科会は、「青い地球を守ろうー地球温暖化、いま私たちにできること」に参加しました。

<分科会感想>

地球温暖化によって、世界各地で集中豪雨や干ばつなど深刻な被害が出ています。2015年12月にパリ協定が採択され、世界はCO2削減に向けて石炭からの撤退を宣言し再生可能エネルギーへの転換が進む中、日本は49基の石炭火力発電所の建設や計画が進んでいます(4基は中止)。宮城県でも仙台港と石巻港に石炭火力や木質バイオマスなど5基の発電所建設及び計画が相次いでいます。環境省は全ての石炭火力発電所が稼働すると、パリ協定は達成できないと言っています。とんでもない事態です。何としても止めたいと思い、この分科会に参加しました。
助言者の桃井貴子さん(気候ネットワーク東京事務所長)の講演で、日本は気候変動とCO2削減を結び付けた報道が弱いこと、「再生可能エネルギー100%を宣言する世界の企業」の取組、今年はエネルギー基本計画の見直しの年であり、再生可能エネルギー推進への政策転換を要求する運動の必要性、また、多くの国では「炭素税」をかけているが日本にはないことなどを学びました。討論の中では地球温暖化の深刻な現状を学び、知らせ、「脱原発」「脱石炭火力」「脱環境破壊」の運動を広げることを確認しました。
今回、学んだことを力にして、運動を進めていきたいと思います。

<2日目全体会感想>

開会挨拶の中で驚き感心したことは、岩手県の現地実行委員長がJA岩手県女性組織協議会会長であったこと、達増岩手県知事と谷藤盛岡市長から来賓挨拶をいただいたことでした。知事と市長が母親大会に参加したのは大会史上初めてとのことです。市民と野党の共同の時代に、母親大会が岩手県民あげての大会となったことを実感しました。宮城県でも母親大会に参加してくださる知事を誕生させましょう。
記念講演の「写真で伝える世界、東北の“今”」は、フォトジャーナリストの安田菜津紀さんの写真と語りが伝える戦争の悲惨さと平和の重みが圧巻でした。カンボジアの内戦の爪痕として今も400万個残っている地雷は撤去するのにあと100年かかるそうです。「戦争は終わってからも争いと関係ない人々を傷つけ続ける。武力に手を付けてはならない」と語っていました。また、「ヨルダンのシリア難民のキャンプでは、日本から来たというと、『日本はどこも攻撃しないということを知っている』と握手してくれる。私たちだからこその強みを守り続ける」という言葉に、世界で生きている憲法9条の重みを実感しました。
明日の活力と元気をもらった2日間でした。実行委員会の皆さん、ご一緒した塩釜地域の皆さん、ありがとうございました。

 

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