4/23 浦戸の復興状況について調査

4月23日、曽我ミヨ市議と県議団事務局の岩渕さんと3人で、浦戸諸島の復興状況について調査し、区長さんや漁協関係者等のご意見を伺ってきました。事前に行った塩釜市建設部復興推進課での聞き取りと合わせて、課題を整理しました。

1.船の確保が大変などの理由で入札不調が続き工事が遅れていること。

桂島の道路の舗装工事は4回の不調で工事が止まっており、区長さんからも早急な対応を求められました。寒風沢では下水の管路整備が不調で道路の工事ができない。野々島では仮設に入居して家を壊して盛土してまた家を建てるという事業を行っていますが、3クールのうち2クール目の盛土が不調だったとのことでした。

<野々島の嵩上げ>

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2.危険区域利用の見通しがたっていないこと。

桂島では、市で買い取った分の計画が決まらず、様々な案は出たが何も具体化されない。”県民の森”があるが、浦戸を‟県民の島”にできないかなどの声がありました。寒風沢ではコンサルタントがおととしから入って、住民と2回話し合いをしたが、その後何の音沙汰もないとのことでした。区長さんからは、緑地公園にして縛り地蔵など寒風沢の歴史を記すミニ資料館を作りたいという声が寄せられました。

3.島の高齢化に伴う介護サービスの充実が求められる

ブルーセンターの所長さんから、浦戸でデイサービスができないか検討したいとのお話がありました。野々島のブルーセンター、桂島と寒風沢のステイステーションの活用を考えているとのことでした。石浜では区長さんが、一人暮らしの高齢者宅に夕方明かりがつくことを確認しているとのことでした。

4.漁業後継者への支援が求められる

桂島と寒風沢で「地域おこし協力隊」を迎えて漁業後継者を養成してきて3年が経ち、宿泊していたステイ・ステーションを出て島で引き続き働くことになりました。桂島の2名はのりの養殖に従事していますが、うち1人は住まいの確保ができずに困っています。寒風沢では1名が刺し網漁師として家族も島に呼んで働くことになりました。住まいは確保できましたが、いずれ船など全ての準備が必要になるとのことでした。しっかり支えていくことが重要です。

5.その他要望など

・桂島では、海水浴場の後ろの側溝の清掃を年1回行ってきたが、年を取ってできなくなった。砂がたまるので、行政が手配してほしい。

 

・石浜では一時避難所の設置のために市で用地を確保したが、立ち消えになっている。公民館のトイレは使えなくなりサッシもゆがんでいる。お寺が使えないかなど交流の場としても検討が必要。また、防潮堤の工事の説明がしばらくない。

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※浦戸汽船や渡船に乗り島を歩いて、引き続き松枯れ対策が必要だと思いました。また、石浜から桂島への道すがら、スイセン畑がとてもきれいでした。浦戸のオルレの話もあるようですので、住民参加を大切にして島の再生を図ることが大切だと思いました。

 

 

 

 

 

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