住民の粘り強い運動で浦戸防潮堤の引き下げ実現!

8月8日、野々島ブルーセンターで、県主催の防潮堤整備方針についての住民説明会が開かれ、日本共産党からは、曽我ミヨ市議と小高ひろし市議、県議の天下が同席しました。説明会では、野々島、桂島、石浜の防潮堤を3.3mから2.1mに引き下げる方針が示され、参加者の拍手で確認されました。

県の説明では、東北学院大学のチリ地震津波シミュレーションの見解を受けて、東北大学の学術的検討会に県も参加して共同で検討しました。その結果、野々島の平和田から柏木島の区間、桂島漁港から石浜防波堤の区間は、松島海岸と同じTP+2.1mが採用可能であると判断されました。

説明会終了後、参加者からは「海が見えないと生活のリズムがつかめない。これで安心して生活できる。」「あの女性部の懇談会(2014年9月2日)が転機になった。良かった。」などの声が寄せられました。住民の粘り強い運動が行政を動かしました。

8月8日浦戸防潮堤の住民説明会18月8日浦戸野々島にて

<住民の運動と連携して>

日本共産党は、何度も浦戸を訪問して住民の意見や要望をお聞きし、県議会と市議会で取り上げ、村井知事と佐藤市長に「住民の意思を尊重して防潮堤を引き下げよ」と迫ってきました。以下、今日までの経過をまとめました。

◆2013年11月16日:共産党県議団4人と塩釜市議団で浦戸諸島の防潮堤建設計画について現地調査。各島の方々から、「太平洋側は4.3mでいいが、内湾側は高すぎる。引き下げてほしい。」の声がたくさん寄せられました。

◆2013年11月20日:浦戸振興推進協議会が内湾側の防潮堤高引き下げの要望書を塩釜市長及び市議会に提出。塩釜市議会では全会一致で宮城県に「浦戸防潮堤の見直しを求める意見書」可決。

◆2013年12月2日:日本共産党の三浦一敏県議が浦戸防潮堤問題で一般質問。

◆2013年12月13日:天下が討論で浦戸・無人島4島の防潮堤建設(20億円)見直しを要請。

◆2014年2月5日:県と塩竈市が野々島で住民説明会。内湾側の防潮堤を1m下げて3.3mにする方針を説明。更なる引き下げを求める声が出された。曽我市議と天下が同席。

◆2014年8月20日:浦戸振興推進協議会総会で、3.3mを引き下げてほしいという要望が女性部の方から出され、女性部と懇談することになった。

◆2014年9月2日:市議団と天下は、野々島で女性部15人と懇談。日々の生活や名勝松島の景観を守るために、3.3mを引き下げてほしいと次々要望が出された。

◆2014年9月8日:市議団と天下で、塩釜市長に緊急要請。住民との話し合いを親身に行うことを求めた。

◆2014年12月9日:天下が浦戸防潮堤問題で一般質問。過去の調査資料から3.3mの根拠はないと主張し、松島海岸では2.1mとなっていることを指摘し引き下げを求めた。

◆2015年6月26日:天下が浦戸防潮堤問題で一般質問。6月3日の野々島の説明会に8~9割の住民が参加し、「3.3mの防潮堤はいらない。住民の総意だ」と訴えたことを取り上げ、引き下げを求めた。

◆2016年4月14日:曽我市議と天下で寒風沢、野々島、桂島の復興状況調査。野々島では、住民が「宮城県が計画する防潮堤高TP+3.3m」と「住民が望む防潮堤高TP+2.3m」の高さを示す看板を設置していた。県や市が防潮堤高にこだわることで復興が遅れている実態を聞いてきた。

◆2016年5月6日:市議団と天下で塩釜市復興局から防潮堤についてレクチャー。

◆2016年5月11日:曽我市議が全国災対連の国会行動で浦戸防潮堤の引き下げを要請。

◆2016年年5月17日:曽我市議と天下で県の河川課から浦戸防潮堤についてレクチャー。

◆2016年6月28日:三浦県議が浦戸防潮堤問題で一般質問。松島海岸同様の2.1mへの引き下げを要請。

◆2016年8月8日:住民説明会でTP+2.1mへの引き下げを説明・合意。

 

 

 

 

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