月別アーカイブ: 2019年11月

台風19号の被災者に医療保険の一部負担・介護保険利用料免除

<令和元年台風19号の被災者支援:厚生労働省の通知より抜粋>
医療保険の窓口負担・介護保険利用料の免除

宮城県内全市町村の国民健康保険・介護保険、後期高齢者医療、協会けんぽに加入している場合、次の①~⑤のいずれかに該当する方は、医療機関、介護サービス事業所等の窓口で、その旨をご申告いただくことで、医療保険の窓口負担や介護保険の利用料について支払いが不要となります。(令和2年1月末まで)
(一部健保組合・国保組合についても免除される場合があります。詳細は各組合にお問い合わせください)
※なお、入院・入所時の食費・居住費などはお支払いいただく必要があります。

【免除対象】
①住家の全半壊、全半焼、床上浸水またはこれに準ずる被災をされた方
※罹災証明書の提示は必要ありませんので、窓口で口頭で申告してください。
②主たる生計維持者が死亡し又は重篤な傷病を負われた方
③主たる生計維持者の行方が不明である方
④主たる生計維持者が業務を廃止、又は休止された方
⑤主たる生計維持者が失職し、現在収入がない方

台風19号被害 被災者・被災地の実態と声を県政・塩釜市政へ③

〇10月30日:共産党塩釜市議団と塩釜市長への「緊急要望書」提出
被災者医療・介護の免除措置の周知と期限の延長、被災した中小業者への助成、県道の整備など3項目の「共通課題」と、「地域要望」24項目。

〇10月31日:大郷町の被害調査
千葉町議の案内で、吉田川が決壊した粕川地区を調査した。津波のような激流に襲われ、住宅1階は何もない状況で、お寺の墓石はなぎ倒されていた。自主避難が徹底され人的被害はなかった。田畑1000㌶が冠水し、牛53頭が死亡。
町が集団移転計画を提案しているが、住民の意見も聞いておらず、財源なども不明確とのことだった。

〇11月1日:塩釜地区広域行政連絡協議会の「緊急要望」に同席
塩釜市・多賀城市・松島町・利府町・七ヶ浜町の首長で構成。例年の「要望書」とともに、「台風19号による災害に関する緊急要望」を提出。災害廃棄物(稲わら)の処理支援や河川の整備推進(七北田川・砂押川、勿来川、田中川・新川)などの要望が出された。

 

 

台風19号被害 被災者・被災地の実態と声を県政・塩釜市政へ②

〇10月17日:日本共産党県議団として、村井知事に「緊急要望書」提出

2019年10月17日
宮城県知事
村井 嘉浩 様
日本共産党宮城県会議員団
団長  遠藤 いく子

台風19号の被害に係る緊急要望書

10月12日から13日に宮城県を通過した台風19号は、県内各地に甚大な被害をもたらしました。昼夜を分かたず被災者の救命・救援、被災市町村への支援に奮闘されている関係者の皆様に敬意を表します。
日本共産党県議団も各自の地元の被災状況調査や要望聞き取りなどを行うとともに、被害が大きかった丸森町や大郷町、大崎市鹿島台の調査や避難所等での要望聞き取りを行ってきました。これらの取り組みを通じてまとめた緊急要望書を提出します。

1.激甚災害の速やかな指定を国に求めること。
2.県と市町村が協力して、早急に被害の全容をつかむこと。
3.被害が大きかった市町村への職員派遣を強化すること。
4.被災者の医療・介護費用の自己負担分を免除すること。
5.避難所での生活環境の改善をはかること。
①食事を暖かいものに改善すること。
②朝晩冷え込みが強くなっている中で、毛布1枚しか提供されていない。布団を提供すること。
③全ての避難所で、段ボールベッドとパーテーションを提供し、プライバシーを保てるようにすること。
④体育館に土足で入るのは衛生面から問題であり、スリッパや内履きを提供すること。
6.仮設住宅建設にとりかかること。民間賃貸住宅借上制度を活用し、速やかに生活再建が図れるようにすること。
7.災害ごみの処理及び泥だし作業を支援すること。
①高齢者や車が水没した被災者は、災害ごみを集積所に運搬できずにいる。玄関先に出しておけば市町村が収集するなど、被災者に寄り添った簡便な方式に市町村が対応するよう至急、指示を出すとともに、人的体制など県が必要な支援を行うこと。
②ボランティア募集に県も支援すること。
8.断水の早急な復旧を行うとともに、断水している丸森町などに生活用水や泥だし作業用の水の手配を行うこと。
9.生活再建支援金について、半壊や一部損壊など対象の拡大や、上限500万円への引き上げを国に求めること。また県独自の住宅再建支援事業を創設すること。
10.孤立集落の解消や支援物資輸送のためにも、生活道路の復旧に全力をあげること。
11.農林水産業の被害実態をつかみ、補償と復旧を支援すること。
稲わらなど農業に関わるごみの撤去、運搬に従事した際は、農水省の災害復旧費や多角的機能支払い交付金の加算などで対応し、収入になるよう取り計らうこと。
12.中小・小規模事業者の被害実態をつかみ、再建に向けた補助事業を行うこと。
13.今後、強い雨が予想されることから警戒態勢に万全を期すこと。        以上

台風19号被害:被災者・被災地の実態と声を県政・塩釜市政へ①

10月12日から13日に宮城県を通過した台風19号は、県内各地に甚大な被害をもたらし、塩釜市でも床上浸水やがけ崩れなどの被害がありました。被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。
私は、共産党県議団や塩釜市議団等とともに、塩釜市や丸森町、大郷町の現地調査、要望聞き取りを行い、県や塩釜市に要望書を提出して被災した方々の声を届けてきました。引き続き、被災者の救援と生活と生業の再建、そして水害に強いまちづくりめざして頑張ってまいります。

天下みゆきの台風19号に係る活動日誌

 〇10月13日:共産党市議団と塩釜市内の浸水地域被害調査
藤倉、新浜町、野田、越ノ浦、宮町、佐浦町などの浸水現場を訪問
ポンプの設置や増強、県道の側溝整備などの要望が出された。

【写真】左:藤浦の冠水した道路、右:宮町の被害調査、下:ポンプで排水(北浜)

〇10月16日:遠藤いく子県議団長等と丸森町の被害調査
役場で保科町長から、孤立集落や断水などの被害状況や要望をお聞きした。避難所を訪問し、首まで一晩中水につかって救出された被災者の方のお話を伺った。暖かい食事や寝具の提供、プライバシーの確保など生活環境の改善が必要。被害が大きかった地域では、「泥だしや災害ごみの片づけにボランティアが必要」、「車が浸水してごみを運べない」などの声を伺った。

【写真】左上:保科町長と懇談、右上:避難所で聞き取り、中右:被災住宅の浸水高

中右:浸水した金山小学校、下:1階が土砂で覆われた住宅