日別アーカイブ: 2022年1月23日

宮城県議会・野党4会派 5年連続共同で予算要望書提出

1月20日、宮城県議会の野党4会派(日本共産党県議団、みやぎ県民の声、社民フォーラム、無所属の会)・20人は、村井知事への来年度予算要望書を共同提出しました。今年で5年連続となりました。

要望は、〇新型コロナ対策で無料のPCR検査等の拡充、〇4病院の統合・合築について、情報公開や立地自治体・患者など関係者の意見を踏まえた議論、〇米価下落対策、水揚げ魚種の変化に対応する振興策など10項目です。

村井知事は、「時宜にかなった要望ばかりで重く受け止める」と答えました。また、トンガ沖噴火に伴う津波で被災した水産業者への支援策を2月議会に向けて準備中であることが報告されました。

意見交換の中で、日本共産党の福島かずえ県議が、コロナ対策で無料のPCR検査が1月末までとなっているが、2月以降の延長と検査所の拡充を求めました。知事は延長にも拡充にも前向きに取り組む意向を示しました。

 

塩釜警察署に交通安全対策に係る要望書提出

1月20日、日本共産党の塩釜市議団等と一緒に、藤倉及び港町の交通安全対策にかかる3点の要望書を提出し、意見交換しました。

①国道45号線から藤倉に入る市道藤倉2丁目8号線への交差点で、藤倉側から見通しが悪かった信号機が手前についたが、青果店前の横断歩道が廃止されたことから高齢者等の買い物客が横断に不便しており、横断歩道の再設置を求めました。

⇒交通課長は、「横断歩道の間隔は市街地では概ね100m以上とされており、近接して3カ所の横断歩道があることから廃止した。児童館に続く道路の横断歩道は残した。多少離れていても横断歩道を渡ってほしい」と答えました。

②新浜町杉の下線上、藤倉2丁目3・4付近について、車線分離標が設置されているが、沿線住民の自宅からの車両の出入りに支障をきたしていることから、車線分離標の撤去などの方策をとられたい。

⇒交通課長は、「交差点のそばで、安全と渋滞対策から車線分離標を設置したので、撤去はできない」と答えました。

★①と②については、地元住民への説明がないまま実施されたことから、住民への説明を改めて行うよう求めました。

③港町1丁目のマリンゲートと塩釜商工会議所の間の港湾道路で、昨年12月に事故があり、目撃した方や近所の方から、車のスピードを落とさせる工夫や、横断者がいることに注意を促す表示、横断歩道をもっと明るくすることなどの要望が出され、再発防止対策を要請しました。

⇒交通課長は、「道路管理者である港湾事務所と相談して検討したい」と答えました。

トンガ津波で塩釜のワカメ養殖に大きな被害

1月16日未明のトンガ沖海底火山の噴火で発生した津波で、塩竈市のワカメ養殖等に大きな被害が出ています。天下みゆきは、塩釜市議団とともに、17日・18日に塩釜市漁協と県漁協塩釜市第一支所を訪問し、被害状況について聞き取りをしてきました。いずれも被害額などは調査中とのことでした。

塩釜市漁協は、ワカメ漁を行っている組合員は20名。被害を免れたワカメの刈り取りを急いで行っている。アンカー替わりの竹が抜けたり、ロープやワカメが絡まってグジャグジャになったりしている。塩釜の被害が大きかったのは、海底がどろで、今年のワカメの生育が良かったことも絡まりやすかった。被災した施設とワカメの撤去のためには、クレーン付きの台船が必要だが、費用がかかり、自力では困難。生産物への共済保険は何人かかけているが、資材は誰もかけていない。10月に向けて来季生産のために資材確保と施設復旧が必要とのことでした。

第一支所は、ワカメ漁を行っている組合員が11人。漁場の85%~90%が被害を受けている。Aさんは、「150本のうち無事だったのは15本だけ」と話していました。共済は全員が入っているが、生産物は30%の人が多い。撤去のための台船、産業廃棄物の処分とその費用、復旧に必要な資材の調達、生活資金への援助などの要望が出されました。