宮城県長寿社会政策課のH28年10月の調査によると、塩釜市の浦戸諸島の介護サービス利用者数は22人でした。本土から訪問介護に行っている事業者のお話では、介護報酬の5%加算と塩竈市からの船賃の支援はあるが、往復に時間がかかり、経営的には厳しい状況です。
そこで、国に介護報酬加算の増額を要望することと合わせて、当面、県が独自の上乗せ加算を行うよう求めました。長寿社会政策課長は「国に実態を訴えてお願いしたい」と答え、保健福祉部長は「県としても事業者の状況などをつかみたい」と答えました。
宮城県離島振興計画では、「各種介護保険サービスがニーズに応じて適切に提供されるよう、介護保険事業者が参入しやすい環境の整備を促進する」と記載されています。震災後、いっそう高齢化が進んだ宮城県の離島にとって、介護の問題は深刻です。引き続き、実態をつかんで取り上げていきたいと思います。