3月25日の宮城海上保安部巡視船による重油流出事故を受けて、4月14日、岩渕友参議院議員を迎え、日本共産党の宮城県議団と塩釜市議団、七ヶ浜町議団は、塩竈市漁協、県漁協塩釜地区支所、七ヶ浜支所の3つの漁協から被害状況を聞き取り、宮城海上保安部で要請を行いました。
漁港では、ワカメやノリを廃棄するための水揚げ作業が行われていました。塩竈市漁協の桜井悟組合長は、「水産物の被害額や資材の費用、廃棄処分額について100%の補償が必要だ」と訴えました。七ヶ浜支所の鈴木祥支所長は、「ノリ2200万枚を廃棄する。廃棄処分に時間がかかったため発育したノリの重さで網が破損する被害が出ており、次のシーズンに準備が間に合うか心配だ」と話していました。ワカメもノリも、今年は生育が良く高値がついていたことから、その価格での補償が求められました。
<塩竈市漁協と県漁協塩釜地区支所から聞き取り>

<県漁協七ヶ浜支所から聞き取り>

宮城海上保安部で全面補償を要請
宮城海上保安部(塩竈市貞山通)では、国土交通大臣及び農林水産大臣あての「巡視船重油流出事故による養殖被害に関する要請書」を提出し、漁業者が不利益を被らず養殖漁業を継続できるよう海上保安部及び国に強く求めました。
<要請内容>
1.15キロリットルにも及ぶ重油流出に至った原因究明及び再発防止策を速やかに公表し、漁業者に謝罪と説明を行うこと。
2.流出したA重油を早期に回収し、安心して養殖漁業ができる海洋環境を取り戻すこと。
3.賠償にあたっては、以下の点を踏まえ、漁業者に経済的負担を強いることのないよう万全を期すこと。
①廃棄処分費用の全額補償
②水族被害額は、メカブなど豊作で高値がついた今年の単価をもとに算定し、燃料価格の高騰などコスト上昇分も加算すること。
③漁具資材については、水産庁とも協議し、減価償却した残存価額でなく、次期生産に向けた漁具資材購入資金全額を補償すること。
④これらの補償については、漁業者の生活を保障し次期生産準備を行うために、概算払い等も含めて速やかに実施すること。
4.次期生産にあたり風評被害を払拭し、消費者が安心して購入できるよう国として支援すること。
5.今回の養殖被害の影響を受けている水産加工や運送業、包材店、卸・小売店等の被害についても調査し、補償を行うこと。


4/21 岩渕友議員 参院農林水産委員会で質問
鈴木農水大臣「漁業者の立場にたてばありえないこと。適切に対応する」と答弁
岩渕議員は、漁業者の声を伝えて一刻も早い全面賠償とともに、運送業など関連事業者への補償などを求め、最後に次のように質問しました。
【岩渕議員】 今年はノリもワカメも生育が良く、漁師さんたちは喜んでいた。そこに重油が流出した。浜では漁師さんたちが出荷のためではなく、廃棄のための作業をしていた。それがどれだけつらいか。重油漏れがなければ発生することもなかった損害に対し、全て補償するのはあたりまえのこと。関連事業者も含めて持ち出しがないようにすべきだ。是非、そうすると言っていただきたい。いかがか。
【鈴木農林水産大臣】 事態の発生から含めて、漁業者の立場にたてばありえないことが起こっているということだから、適切に対応する。
4/26 鈴木農林水産大臣が塩釜のワカメの被害状況を現地視察(報道より)
鈴木農水大臣は、油が付着したワカメの処分作業などを視察し、「一刻も早い賠償の支払いが必要だと思います。その間、いかにして生活や経営を支えていくか、この観点が必要だとよく理解した」、「今週中に一定の方向性を示して現場の皆さんに相談させていただきたい」と述べたと報道されました。