(6月21日の一般質問の内容を順次、報告します。)
県は、精神医療センターを富谷市に移転し、県立がんセンターと仙台赤十字病院を統合した名取市の新病院に精神科外来を設置し、訪問看護とデイケアは民間医療機関に移行する方針を打ち出しました。
精神医療の専門家からは、「外来と入院が25キロ離れており現実的でない」と指摘されています。医師体制の問題もあり、訪問看護やデイケアの民間の受入体制の精査はこれからです。これでは、患者さんは不安がまして病状が悪化し、夜間の救急などで疲弊している医師は、名取と富谷の往復で更に疲弊して大混乱する恐れがあります。
精神医療センターが行ってきた総合的な医療を壊し、60数年間かけて名取市で地域と一緒に築いてきた「地域ケアシステム」を壊す富谷市移転は撤回すべきです。
//知事に患者さんの医療を奪う権利はない!//
5月31日に開催された精神保健福祉審議会では、富谷市移転に対する批判が相次ぎ、富田会長は「県の考え(富谷市への移転)を認めることはできない」とまとめました。天下みゆきは「審議会の具申を重く受け止め、富谷市移転を白紙に戻し、名取での建て替えも含めて検討すべきだ」と迫りました。
村井知事は、「富谷市移転を粘り強く説明したい」と強弁。天下みゆきは、「『全体の利益優先』と言って、現在の患者の医療を奪う権利は知事にはない」と批判しました。