<不登校の児童生徒数の増加と教員の多忙化>
不登校の児童生徒数は全国で2011年度以降急増し、23年度の宮城県の不登校の出現率は、全国で最も厳しい状況となっています(表参照)。
教員の多忙化も深刻で、県立高校や中学校では1/4を超える教職員が、過労死ラインである月80時間超えの時間外勤務を行い、長時間勤務の中で病気休職者数が増加し、うち精神疾患が65%に上っています。
天下みゆきは、「学校があまりにも忙しすぎてストレスの多い場所になっているのでないか」と指摘しました。
<全国学力テスト―「市町村のデータ公開」をするな!>
天下みゆきは、全国で忙しすぎてストレスの多い学校を生み出した原因として、1つは、学習指導要領の標準授業時数を増やしてきたことだと指摘し、27年度の改訂に向けて授業時数を減らすことを文科省に要請するよう求めました。
もう一つは全国学力テストについて、第二次安倍政権が抽出から悉皆方式に変えた後に不登校の子どもが急増したこと、都道府県間の順位付けで、平均点を1点でも上げる競争が目的化され教育を歪めていること、国連子どもの権利委員会も「競争的な日本の教育環境を改善するよう」日本政府に勧告していることを指摘して、全国学力テストの廃止あるいは抽出調査への移行を文科省に要請するよう求めました。
また、学力テストに関する同僚議員の質問に対して教育長が、「市町村のデータも公開する」と答弁したことについて、天下みゆきは「市町村間、学校間に序列をつけて競争をあおることになる」と、発言の撤回を求めました。教育長は、「市町村教育委員会の優れた取組事例等をホームページ上で紹介し、県全体の学力向上や授業改善につなげたい」と答えました。天下みゆきは文教・警察委員会でも、「市町村ごとの平均点数の公開などは決して行わないよう」、重ねて強く要請しました。
<速やかに中学2年生・3年生も35人以下学級へ>
国は26年度から中学1年生の35人以下学級を実施しますが、宮城県は既に1年生は実施済みです。天下みゆきは「26年度から2年生を実施すべき」と求めましたが、教育長は、「教員確保の難しさ」を理由に、国の方針通り(27年度に2年生、28年度に3年生)に取り組むと答えました。仙台市は既に24年度から小中学校全学年で35人以下学級を実施しています。
<不登校状態にある家族の介護休業制度の周知を>
今年1月の国通達等により、介護休業制度がひきこもりや不登校の状態にある家族にも使えることが明示され、天下みゆきは県民や事業者への周知を求めました。
経済商工観光部長は、「宮城労働局と連携しながら、ウェブサイトによる情報発信や企業向けセミナーの開催などを通じて、県民や事業者への周知に努める」と答えました。
【介護休業制度のしくみ】
2週間以上にわたり常時介護を必要とする状態にある家族を介護するための休業で、最長93日までの休業が認められており、休業期間中には、雇用保険の介護休業給付金として、原則として休業前賃金の67%が支給されます。
