特養ホーム待機者9千人:整備目標を引き上げよ

1月19日の保健福祉委員会に「第7期みやぎ高齢者元気プラン中間案」が示されました。特養ホームの待機者は9071人(H29年4月1日現在)。県外や不明者等を除いた要介護1~5の方で8041人。そのうち入所対象とされている介護度3~5の方は6257人です。

県はこの間、自宅の要介護3~5の待機者分を整備するとしてきました。その数は2430人です。ところが、県の計画では1170人分の整備見込みとなっています。なぜこういう目標になるのか質問しました。長寿社会政策課長は、「整備済みのベッド数と介護士不足で稼働できないでいる分を引くと同じくらいの数になる。1170人分は市町村の積み上げた数字だが、まだ変わる可能性がある」と答えました。

そもそも自宅の介護度3~5の待機者分だけでは、全体の待機者数に追いつかないことから、整備目標の引き上げを求めました。

<介護保険料:月額5451円⇒5840円に値上げ、引き下げを求める>

介護保険料(以下県内加重平均)は、現在の月額5451円が今年の4月から月額5840円に値上げされることが報告されました。2000年の介護保険導入時は2697円でしたが、3年毎の改定のたびに上がり続けてきました。年金は目減りしている中で、介護保険料の負担は住民に大きくのしかかっています。現在、県内最高値は6500円、最低値は4050円と、市町村格差もあります。

私は、国に財源補填を要請するとともに、県の補填も検討して保険料を下げるべきだと求めました。担当課長は、「法律で決められており、かなり難しい」と答えました。私は、「介護保険制度そのものが破たんしてきている。例えば介護士の処遇改善加算は介護報酬に連動しないよう国の交付金として支給するなど、知恵を出して保険料引き下げを国と検討すべきだ」と主張しました。

<1/19~2/19:パブコメ募集中>

今回の「第7期みやぎ高齢者元気プラン」は、特養ホームや介護保険料以外にも、高齢者福祉圏域の7圏域から4圏域への変更や、地域包括ケアシステム、介護職員の確保などの問題が山積みです。ただ今宮城県は、「第7期みやぎ高齢者元気プラン(中間案)」のパブコメを募集しています。大いに意見をあげていきましょう。

*パブコメ期間:1月19日~2月19日。くわしくは、宮城県のホームページ⇒保健福祉部⇒長寿社会政策課で計画文書および募集内容をご確認ください。

 

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