塩竈市・北浜防潮堤 地盤改良を含む恒久対策工事に15億円の見込み 

塩竈市の北浜緑地公園事業は、防潮堤の目地開きや傾斜、管理用通路の沈下と亀裂などの変状が発生し、その後の地震で更に拡大しています。2021年10月に行われた仙台塩釜港湾事務所の住民説明会では、国立研究開発法人・港湾空港技術研究所の視察により、「当該地区の極めて軟弱で不安定な地盤が要因」とする結果が報告され、「応急対策工」後、地盤改良を行い、現在の防潮堤を撤去して新たに設置する「恒久対策工」を行うことが説明されました。

11月議会での天下の質問に対する土木部長の答弁は以下のとおりです。

①(天下)恒久対策工事の終了時期と予算規模は?財源と国への予算の要請状況は?

⇒(土木部長)恒久対策工事の予算規模は約15億円を見込み、国の防災・安全交付金を活用した今年度の補正予算、もしくは来年度の予算措置について国と協議中。極めて軟弱な地盤上での対策工事となることから、周辺施設等に影響を及ぼさないよう最大限に配慮しながら、早期完成に向けて取り組む。

②(天下)当該地区の軟弱で不安定な地盤について、着工の前後に把握ができなかった理由や、作り直しに至った反省点は?

⇒(土木部長)国の研究所の調査・分析の結果、現行の設計手法では想定しえない粘性土層における海側への側方流動が生じ、防潮堤に変状をもたらしていることが確認された。同研究所からは、このような地盤では当初設計の段階から今回の事象を想定し、設計に反映するのは難しいとの見解だった。

③(天下)地盤改良の範囲は住民説明会で示された155メートルで大丈夫か?住民説明会の適宜開催を求める。

⇒(土木部長)現在、実施している応急対策工事完了後の防潮堤の変状等を見極めた上で範囲を確定する。応急対策工事後に住民説明会を開催し、改めて地盤改良の範囲等を含めて丁寧に説明する。恒久対策工事の施行中も、適宜工事の進捗状況等をお知らせする場を設け、近隣住民の不安解消に努める。

 

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