「一日も早く、利府支援学校の狭隘化対策を!」・・日本共産党県議団と塩釜地域2市3町の議員で現地調査

2月12日、日本共産党県議団と塩釜・多賀城の市議団、七ヶ浜・松島・利府の町議団で利府支援学校の現地調査を行いました。

利府支援学校は、1989年4月に小・中学部合わせて67名で開校、91年度には高等部を開校して、翌92年度に高等部校舎が竣工しました。その後、高等部の学級増に伴い、98年度・99年度・2000年度と校庭にプレハブ仮設校舎が毎年開設されて7教室となり、98年度からは運動会もできなくなりました。2000年度の小・中・高等部合わせた児童生徒数は当初の2倍を超える140名となります。更に東日本大震災があった2011年4月には中学部の仮設校舎が4教室竣工し、同時に、富谷町立富ケ丘小学校内に利府支援学校富谷校(小学部)が開校しました。更に子どもたちは増え続け、2013年度には256名となりました。2014年度には仙台に小松島特別支援学校が開校し、23名減りますが、233名の児童生徒数でした。4市(仙台・塩釜・多賀城・大崎)6町(利府・松島・七ヶ浜・富谷・大和・大郷)1村(大衡)の子どもたちが通っています。

教職員数も1989年度開校当初の41人から2014年度は135人となりました。以下、視察してきた実態です。

1.学校前の登り坂の道路の片側は車の列でした。駐車場が足りないのです。

2.1クラスの定員は、小中学部が6人、高等部が8人、重複は3人となっていますが、教室が足りず、高等部は重複の生徒と合わせて1クラス10人にしている。教室数は、プレハブ仮設の12教室を入れても更に12教室不足している。

3.校庭はプレハブ教室が建っていて、体育の授業は外でできず、体育館を使用。体力づくりのために、朝に周辺のジョギングをしている。プールがなく、小学部はウェルフェア、中学部は利府町民プール、高等部はグランディのプールを借りて水泳の授業を行っている。木を切ってしまい、桜の木も校門の1本のみ。

4.2学年に1カ所プレイルーム(部屋ではない。教室に面した小ホール)があり、そこで音楽や集会を行っている。その一画に図書コーナー。図書室はない。

5.下校状況を視察した。スクールバスが10台、狭い玄関前の駐車場とロータリーにいっぱいになった。一番遠いのが「大衡→吉岡→鶴巣→利府コース」で1時間40分かかる。朝は7時出発とのことだが、集合場所からの出発なので家を出るのはもっと早い時間。「1時間以内にしたいのだが・・」と教頭先生が話していた。

6.スクールバスが全て出発すると、放課後デイサービスのバス20台が、また玄関前にいっぱいになった。利府支援学校と連携している放課後デイサービスは27事業所(仙台11、利府6、富谷4、大和3、塩釜・多賀城・大衡が各1)。仙台が多い。

7.高等部の職員室には49人、小中学部は80人の先生の机がぎっしりと並んでいた。朝は小中学部の職員室に高等部の先生も長机を前に腰かけて、130人が一堂に会するそうです。とにかくぎゅうぎゅうづめで狭い!

8.運動会はプレハブ教室が建った1998年以降、実施できず。昨年2014年に15年ぶりに宮城県総合運動公園総合体育館を借りて開催されました。私も参加しましたが、子どもたちの満面の笑顔と真剣なまなざしが印象的でした。ことしも5月20日に開催するとのことでした。

9.卒業後の一般企業への就労は2013年度19人、12年度10人。離職者は13年度は1人。12年度はゼロ。卒後2年間は支援学校の先生がフォローしているとのことでした。

 

本当に、子どもたちと先生方は大変な環境の中で頑張っています。今、必要なことは行政が責任を果たすことです。いつまでもこの実態を放置しておくわけにはいきません。宮城県の「特別支援教育将来構想答申」では、狭隘化の対策が具体的ではありません。熊本県や滋賀県の対策はいつまでに、どこに、どういう学校をと大変、具体的・実践的です。

宮城県も、そもそも足りない特別支援学校の増設を更に進めるとともに、叡智を集めて、狭隘化対策の具体的な計画を作り実践するよう、共産党県議団として粘り強く求めていきます。

<説明を受ける議員団>           <校庭のプレハブ校舎>

説明を受ける議員団校庭のプレハブ校舎

<130人が一同に会する職員室>       <下校時のスクールバス>

職員室下校時のスクールバス

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