4月9日、仙台市戦災復興記念館で開催された東日本大震災復旧・復興支援みやぎ県民センター主催の「東日本大震災―5年のつどい」に参加しました。
「村井県政の復旧・復興の5年間を検証する」と題した基調報告の後、「被災者・被災地の声」ということで、7人の方から報告がありました。宮城保険医協会の「医療費窓口負担免除に関する被災者アンケート」の報告、石巻住まいと復興を考える会の取り組み、水産加工業の復興の遅れ、農民連の原発事故被害に対する損害賠償請求の取り組み、放射性廃棄物最終処分場建設反対の運動など、どの報告も、被災者・被災地の切実な課題と困難な中、切り開いてきたそれぞれの運動や取組が語られました。
私は特に、持続可能な雄勝を考える住民の会の「9.7m防潮堤を見直して雄勝の持続可能なまちづくりの模索」と、中学校の養護教諭の「つらさを抱えて生きる子どもたち」の報告が心に残りました。
前者は、「雄勝町に生じている問題の根本原因は、広域合併の弊害である。合併によって独自財源を失い、町長や議会をリストラされ、自分の町を決める行政権を失ったことが、住民本位の復興を実現する大きな障害となってしまった。」「もうひとつは、国と宮城県の土木事業中心の『創造的復興』に大きな原因がある。L1対応の防潮堤を大前提にしたまちづくりをトップダウンでおろして、一方的に住民に合意を迫る手法は、住民の自治を否定するものである。この手法では、住民は賛成派と反対派に分かれて住民分断が起きてしまい、まちづくりの大きな障害になる。」「住民自治を尊重し、まちづくりとセットにして防潮堤高を決める権限を住民に与えて、まずは住民間の合意形成を図ることである。その上で住民と宮城県・国との合意形成を図る手法を導入する必要がある。」「まちづくりのテーマは、『豊かな自然と伝統文化を生かし、高齢者と若者がつくる持続可能な雄勝』である。」との訴えが心に響きました。
養護教諭の先生の報告は、震災で家族を亡くした子どもたちが、3~4年経って初めて自分の胸のうちを語りだした事例や、生活のすべての面倒を見てもらっていた祖父母が亡くなって不登校になった子どもの事例などが紹介されました。被災地の子どもたちのつらさとともに、その子どもたちの気持ちに寄り添い、受け止めてくれる養護教諭の先生の存在の大きさを感じました。心の復興はまだまだ途上であると思いました。
